9月7日の日記

暑いよりも寒い方が好きだ。

暑さは自分の輪郭が溶ける気がするけれども、寒さは輪郭がはっきりする気がする。

涼しいから部屋よりも外にいたくて、川辺で眠ったりバイト終わりにコンビニの前でぼうっとしたりしている。夜の散歩にもいい季節。

昨日の夜、精神的な落ち込みの波がやってきて、泣きながらしたくなるままに言葉を吐かせていたら、ふと私がなりたかったものに気づいた。というか、思い出した。

私はひとを助けられるようになりたかったんだった。助ける、というのもおこがましい気がするけど。

するりと手をさしだせる人間になりたい。

それなのに、誰にもなにもできなかったし、すきなひとや大事なひとに助けてもらうばかりで、むしろ疲弊させてしまうばかりだった。

自分にとって大事なことのはずなのにすぐ忘れてしまうのは、実は大事に思っていないからなのかな。どうして忘れてしまってたんだろう。

つよくなりたいと思う一方で弱いままでいたい甘えていたいと思うし、ひとりでいたいと思う一方で、アルバイトや就くことを考えている仕事はモロに対ひとの仕事ばかりだ。

これらは両立不可能ではないのだろうけど、バランスがまったくとれない。

結局、どうしてもひとを求めてしまう。寂しくて仕方がない。

恋人が目の前で亡くなった友人がいる。

彼女の話をきいているとき、自分の無力さを思い知った。

でも、彼女が、あなたがいてくれてよかった、たすかったよ、って毎回言ってくれて、無力な私をなんだか許してもらったような、そんな安心感をもらっていた。

彼女のおかげで私は自分を肯定できていたのだと思う。

数ヶ月後、彼女は恋人のあとを追って亡くなった。

またね、とラインがきたから、またね、とあいさつをした。なんてきれいな終わらせ方なんだろうと思った。

ばいばいでもさようならでもなく、またね。

死後の世界とか信じてないし、次も人間に限らずいきものになるなんて絶対に嫌だけど、それでも、私もまたねと言って終わりたい。

またね。